「玉入れ」 きもと・なるみ 小3
運動会の玉入れ競技の絵です。
紅組、白組の戦いぶりが面白く描けています。
色の塗り方に筆のタッチが効いていて
小気味よいリズムを感じますね。
この子はたまたまスケッチブックに
描く紙が残ってなくて困っていたのです。
私が「裏表紙に描けるよ」と勧めてみたら
ニコッと笑って描き始めました。
その裏表紙のところがボール紙なんですね。
「描き味はどう?」と聞くと「おもしろい!」と言うので
さすが絵の好きな子は違うなと思いましたね。
実際は描きにくいのだけど、そこが面白いんですね。
そのことを感覚でとらえたこの子はサスガですね。
ボール紙は水分を画用紙より余計に吸うんです。
なので、色が伸びない代わりにタッチが強く出るんです。
そこがこの子に新鮮な感動を与えたのですね。
アートは感動ですからね。
ボール紙に描くことで何かいつもとは違う面白さを
感じたこの子の感性は、とても素晴らしいと思います。
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