No.78 尾形光琳の雷神図を観て




「カミナリさま」 小2 なかえ・けいたろう




尾形光琳の「風神雷神図屏風」の雷神の部分(上の白黒写真)を
教材にして感受性と創造力を高める授業です。

模写の授業ではありません。
ここが重要なところなのです。

この絵からなにを感じ、なにを面白いと思っているのかを
絵を描かせる事によって知ることが出来るです。

感動の度合いがその子の絵の描き方で判るのです。
それでは以上の視点でこの子の絵を観てみましょう。

雷神が踊り出し、活き活きと動いて見えることで
感動し、面白がっているな〜と言うことが判りますね。

気持ちが浮き立って来なければ
こんな踊り出すような絵は描けないですからね。

気持ちが沈んだ無感動なままで描いていれば
沈んだ動きのない、つまらない絵になってしまうでしょうね。

細部にこだわらず、感動をそのまま描いていますね。
手がどこから出ようが、足がどこから出ようが
「そんなことは知ったこっちゃない」という意気込みですね。(笑)

感動を最優先して描いているのが良く判ります。

これがアートなんですね。
自分の感動を自分独自のスタイルで表現する!!

まさしくこの子がそれをやってくれました。
面白いし、色彩に深みもありますね。

この感動する力が人生を2倍にも3倍にも豊かにしてくれるのです。
この子は人生を豊かにする力を十分持っていますね。
素晴らしいですね。