No.77 花の説明じゃないんだね。


「先生の家の庭の花」 年長 まつお・ゆりか




今回は花をテーマに絵画表現を試みる授業です。

絵画として花を描く場合は、あくまでもその花を見ている描き手が
どう感じ、それをどう表現するかが問題であって
その花を説明するために描いているのではないのです。

理科の授業でも、生物の授業でもないのです。
芸術の授業なのです。

描き手がこの花を見たときの感動や興奮を
どう表現するかが、芸術としての美術の授業なのです。

理科や生物の授業と一緒くたにする人が、色が違うの、
形が違うのと芸術と関係無いことを言うのです。

見た通り描くのであれば、みんな同じ絵になってしまって
感動も衝撃もなくなってしまいます。

極論すれば、この世から芸術が無くなってしまうと言うことです。
恐ろしいことなのです。

広義に解釈すれば、自由が無くなってしまうと言うことなのですから・・

堅い話になってしまいましたが、それというのも
この絵があまりにも芸術しているのものだから
先生は又又興奮してしまったのです。

どうも済みません。(笑)

それではこの絵の話をしましょうね。
中央の花に対して一色のバック(背景)では保たないことを感じとり
五色の横縞によって画面に変化と緊張感を与えています。

なかなか出来ることではありません。
もちろんこの子が一人で思考し決断しています。

尚、さらに床に花を散らし、画面いっぱいに
白い花びらのようなものを打ち入れています。

この感性が又素晴らしい!
これも勿論一人で決断しています。

ゆりかちゃんもだいぶ興奮しましたね。(笑)
感受性が豊かじゃないとこれだけの筆は使えませんね。

感受性が豊かだと言うことは、
それだけ人生を豊かに生きられると言う事ですからね。
また、独創性にもスゴイものがありますね。

とにかく先生は参りましたね。
あんたはスゴイとしか言いようがありません。(笑)