No.146 どこで描くのを止めるか?


「春の運動会」小3 うぶかた・ひろき


「こんにちは、ひろきです。」



近頃は春に運動会をやるところが増えてきましたね。
学期始めに運動会をやってクラス全体を馴染ませるのが狙いのようですね。

確かに友達になる機会が多くなりますから
早くやる方が良いのかも知れませんね。

私たちの頃は運動会は秋と決まってましたけどね。
と言う訳で「春の運動会」のユニークな絵を紹介します。

シャガールのような色彩感覚と色面構成がいいですね。
ペンで描いたところを全て塗ろうとせず
色が欲しいところだけ、チョンチョンと塗っているんですが
面白いし、美しいですね。

ペンの描線が活き活きしているからこそ
出来る芸当ですけどね。

大成功です。

万国旗と帽子の赤に対して
画面の上のきみどりが効いてますね。
水色の点々も絶妙です。

もうこれで完成でいいんですね。
すべて塗ってしまうとこの味は失われてしまいますからね。

どこで描くのを止めるかは絵を描く者にとって
非常に難しい問題なんですがね。

ひろき君は「出来た!」と私にこの絵を見せに来たわけです。
素晴らしい感性と美意識の持ち主だと思います。